製品名 : ロールセンターアジャスター
予定価格 : \37,000- ( 税込 )
発売予定時期 : 春 ( 早ければ2月 )
設定車種 : インプレッサ ・ レガシィ ・ フォレスター ( 汎用 )
■ ロールセンターアジャスターとは。。。
ロールセンターは、サスアーム角度やタイヤ接地中心位置などの位置関係から決まります。
簡単に言ってしまえば、車高が下がるとロールセンター位置も下がります。
※ ロールセンター → 文字通りクルマがロールする際の中心位置
↑ クルマを正面から見た場合の断面図
車高が下がると路面と重心位置までの距離が短くなり、理論上は遠心力に対して強くなりますが
実際はロールセンターも下がってしまい、重心からロールセンターまでの距離が長くなってしまうので
ロールの発生量が大きくなりやすくなってしまいます。
ロールセンターと重心との距離が大きくなってしまった場合、車高調だけでロールを安定させるための
セッティングを行うとすると、サスのバネレートを固くしたりストロークを短くしたりする事になりますが
これでは乗りにくさが増すばかりで実用性が無くなってしまいます。
また、セッティングによっては総合的な戦闘力が下がってしまう場合もあるでしょう。
このように車高を落とすとロールセンターが下がって、デメリットが多く出て来てしまいます。
そこで車高を下げた分、サスアーム角度を補正し最適なロールセンター位置に近づけるのが
このロールセンターアジャスターと言うパーツです。
ロアアームの上部に取り付けて、サスアームの角度を車高が下がる前の状態に戻してやることで
サスアーム角度が修正されロールセンターも適正位置に戻ります。
これによって、やたらとサスを固くしたりストロークを短くしたりする必要がなくなりますから、
しなやかな柔軟性をキープしつつも、横剛性に優れた理想的な足回りに仕上げる事が可能
になるでしょう。
■ 純正との比較
↑ 今回、テスト装着したのは純正よりも2センチ長い試作品です。
↑ ブレーキローターとサスアームとの位置関係を見比べて下さい。
あきらかにサスアームの位置が違うことが判りますね!
■ まとめ。。。
まず、このパーツを装着しても基本的に車高は変わりませんが、サスアーム角度が大きく変わるので
アライメントが変わってしまいます。装着後はアライメント調整をしっかりと行う事を強く推奨致します。
( 少なくともサイドスリップ調整だけでも行っておきましょう。 )
ロールセンターアジャスターの装着によりロールの発生が減少しますので、足回りのセッティングは
今までよりも柔らかい状態にしても固い時と同じ踏ん張りが得られるようになります。
私はとりあえず、ダンパーの減衰調整を1段柔らかいほうへ変更しました。( 調整値 2 → 1に変更 )
機会があれば、バネのレートも低いものと交換して試してみたいですね。
乗ってみて感じたのが 「 ステアの反応がよい 」 と言うこと。
サスアーム角度が適正値に戻る事により、よりナチュラルな反応をするようになりましたね。
無論、減衰調整を1段落とせたおかげで乗り心地も良くなりましたし、接地感も増えました。
【 サーキット走行実例 】
本来、このコーナーは突っ込んで行くとアンダーになりやすく、外側へと大きく膨らんでしまいます。
下の写真にも写っていますが、路面のタイヤ跡 ( うっすらと黒い部分 ) は大きく外側に付いてます。
( このタイヤ跡は、「 一般的に多くの人が通るライン 」 だと言う事を表しています。)
上の1番の写真を見るとオーバーランは避けられないか? …と思わせるような突っ込み姿勢ですが
ステアがきれてくれるおかげでアンダーステアにならず、よりイン側のラインを走れるようになりました。
2〜4の写真でも判る通り、路面に付いたタイヤ跡よりもイン側のところを走っています。
そして最後まで膨らまず、上の写真の 5 のようにしっかりとインに付いて立ち上がっていますね。
ロールセンターアジャスターを装着していない状態では、この突っ込みでこのラインにのせるのは
無理でした。(^^ゞ アンダーが出て、もっと外側へと膨らんでしまいますからね。
横G の影響を受けやすい旋回半径の小さいコーナーで、タイムを削ってライバルを突き放すための
切り札として非常に有効ですね〜 これはお薦めパーツだと思います!!
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