市販のメーターパネルもいいんだけれど、自分の座るポジションとイマイチ合ってなかったり、
視力や視界、見る人の個人差でも見えにくかったりする事ってありますよね。(^^ゞ
最近私も歳のせいか目が悪くなってきたようで、今までは普通に見えてた位置でもつらくなり、
3連メーターフードをやめて目の前の位置に貼り付けていたんですが、、、
でも、それだとどうしてもメーターの見栄えが良くないんですよね。(苦笑)
まず取り付けた時に見栄えが良く、そして位置が目に近くてメーターが非常に見えやすい…
これらを両立する市販品は、なかなかありません。
…とゆーワケで、、、、「 無いなら作ってしまえ! 」 と思い立ち、今回はメーターを見栄え良く
取り付けることが出来るメーターフォルダーの自作にチャレンジしました。
↑ 今回はこの自作メーターパネル作成法のご紹介です。(^-^)v
※ ちなみに 「 なぜ 3:1 のレイアウトなのか? 」 と疑問に思った人も多い事でしょう。
たしかにメーターを左右2個ずつのほうがバランスも良さそうですよね。
だけど、それは左右対称に綺麗に作れた場合のこと。(^^;; ヒヤアセ
自作でキチンと左右対称にするのは、かなり大変だからね〜
なるべく作りやすくするために、3:1 にしています。(笑)
↑ 過去に何度か記事にしてますよね。 お馴染み ” エーモン工業 ” の FIX シート です。
※ FIX シート とは、日光など紫外線に当たると硬化する FRP 素材シートです。
これを使うと割と簡単 ( まあ、個人差はあると思いますが… ) に FRP パーツが作れます。
↑ まずは、メーターパネルを作る部分の内装が汚れたり傷んだりしないように、マスキングテープと
アルミテープで覆ってやります。( 写真:左 )
その上に FIX シートを貼って型取りします。( 写真:右 )
FIX シートは直射日光に当てて硬化させてやりましょう。
晴れている日なら30分程度で完全に固まります。
日の光りの当たらない場所や夜間に作業する場合は、紫外線ライトかブラックライトを当ててやると
固まります。 ( ブラックライトの光りには、紫外線が含まれています。 )
↑ 型取りして出来た土台部分に市販のメーター枠をホットボンド ( 写真:右 ) で接着。
使用したメーター枠 ( メーターホルダー ) は、PIVOT 製 ・ 品番 FH-1B 。
※ 市販のメーター枠を使わずに、メーター本体も FIX シートで型取りしてしまう方法もありますが
メーターがピッタリと収まるように作るにはそれなりに難しいので、市販品の枠を流用するのが
お薦めです。
※ ホットボンドとは、熱で溶けるスティック状の固形の接着剤。 強固な接着ではなく仮固定に
用いられる事が多いようです。 ガン形状をした専用の溶かす工具を使って接着を行います。
↑ 実際にメーターをはめて、どんな具合か見ながら、メーターの向きを微調整。( 写真:左 )
↑ 厚紙やダンボール紙などをホットボンドで貼り付けて ” ハリボテ ” を作ります。( 写真:左 )
私は今回、カッティングシートの ” ロールの芯 ” を使って丸みのある形状を作りました。
※ ロールの芯は一般的ではないですが、同様のモノとして紙製の筒が市販されていますので
これを利用すると良いでしょう。
ホームセンターや、東急ハンズなど、梱包材を扱っているお店に置いてある事が多いです。
値段はさほど高いものではありません。ウチの近くのホームセンターには、直径が約8cm、
長さが約60cmの筒が、300円以下で売ってました。
そしてハリボテが完成したら、その上に FIX シートを貼り付けます。( 上の写真:右 )
FIX シートが完全に固まったら、100番あたりのサンドペーパーで荒削りして形を少し整えます。
↑ 荒削りした上に補修用のパテを盛り付けて形を整形して行きます。
パテは 100〜200番ぐらいの耐水ペーパーで削ってやりましょう。
作業のコツとしては、いっぺんに沢山パテを盛ると削るのが大変なので、パテは少しずつ塗って
徐々に作り上げて行くのが良いでしょう。 時間はかかりますが、このほうが気持ち的にラクです。
耐水ペーパーは水を使って研ぎますが、この時、紙で作った ” ハリボテ ” が水によって柔らかく
なってきますので、マイナスドライバーなどを使って内側から突き崩し、剥がしてやりましょう。
FRP が固まれば内側の紙のハリボテは不要ですからね (^^ゞ
なお、電動のサンダー等を使って削れば、パテを一気に厚盛りしても大丈夫です。
最近はホームセンター等で安売りしているのをよく見かけますので、時間短縮して作りたい人は
出費は増えますが電動サンダーでパテを荒研ぎしてやると良いでしょう。
↑ パテを研いで整形したら、下地塗料 ( プライマー ) をスプレーします。
下地塗料をよく乾かしたら、上塗りする塗料が密着するように 1000番以上の耐水ペーパーで
表面を研いでおきましょう。
↑ もし下地を塗ってパテの素穴 ( パテに混ざった気泡によって出来るピンホール ) が目立つ場合、
スプレーパテ ( 上の写真:左 ) を厚塗りすると素穴を消す事が出来ます。
※ 大きめの素穴はスプレーパテでは消えません。普通のパテを使って素穴を埋めましょう。
素穴を消したら、スプレーで好きな色にペイントすれば出来上がりです。( 写真:右 )
↑ 作成したメーターフォルダーは両面テープで貼り付けます。 ( 写真:左 )
右側のメーター1個用のフォルダーも同様の方法にて作成しました。
メーター用の配線は、下部にドリルやホルソーを使って穴を開けて通してやります。( 写真:右 )
↑ こんな感じです〜 (^-^)v 非常にメーターが見やすくなりました!!
■ 使用した素材等に関する情報
・ エーモン工業製 FIXシート → エーモン工業
・ メーターホルダー → PIVOT
・ 塗料やパテなど → ホルツ
・ ホットボンド ( グルーガン ) → 太洋電機産業株式会社 ホットボンドのホームページ
※ 記事掲載日 : 2005/09/18
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