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安全マージンって何だろう?
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安全マージンって何だろう?
昔からチューニングで、特にセッティングなどにおいてよく使われる言葉の 「 安全マージン 」 。
安全マージンが多めだとか、少な目だとか。
今回はこの安全マージンについてのホントのところ。
そもそも一般的な昔のチューニングというと、現在と比べようもなくアバウトな部分が非常に多かったんです。
データが数値化されていたワケでもなく、大体の雰囲気というか、カンやフィーリングによるモノが基準。
実際に走らせて速く走れればそれが正解で、ある意味、判りやすかったとも言えます。
昔の多くのチューナー達のそういった手探りの試行錯誤を重ねた賜物が 「 良いセッティング 」 だったんですよね。
言うなれば、ここまで行ったら壊れる、ここまでなら大丈夫、…みたいな感性。
つまり、この境界線までの間隔 ( 感覚でもある ) がズバリ言うところの 「 安全マージン 」 。
イメージ的には純正状態からパワーやトルクを引きずり出して、壊さないための見極めポイントだったワケです。
しかし、現在のチューニングはこういったモノではありません。
優れたシャーシダイもありますし、それで得られる細かく数値化されたデータ、そしてそれらを元に ECU によるキメ細かなデータ作り。
燃調、バルタイ、点火タイミングをそれぞれ最適化してバランスを取る。
決してパワーやトルクは無理矢理に引きずり出すのでなく、それぞれをベストな状態にする事で最大値が引き出せるのです。
より良く効率を上げれば、エンジンにとって良い状態だからこそパワーが出るってワケ。
これは本当の意味でチューニング ( 調律 ) ですよね。
なので現在のチューニング方法では、従来の 「 安全マージン 」 基準の方法とは良い意味でズレて来てしまっています。
しかし実際のところ、この安全マージンって言葉は使い勝手が良く便利なので (笑)、もちろん今でも現役の言葉 (^^ゞ
目で見える数値的な確かさは無いものの、何気に判りやすい・伝わりやすい言葉ですからね。
単純にパワーやコンディションをセーブしたい時とか、燃費や消耗軽減を意識した時とか 「 安全マージン多めにした 」 なんて使いますし。
まあ、どんなにエンジンに良い状態にチューニングしたとしても、パワーが多く出ればその分は消耗も激しくなる。
これは全くもって致し方ないところ。
だからこそ、本来のような壊す限界点のような使い方ではなくて、車やエンジンをいたわる気持ちで使って欲しい言葉かな。